日本呼吸ケアリハビリテーション学会

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新着情報

ごあいさつ

日本呼吸ケア・リハビリテーション学会は、従来、「日本呼吸管理学会」として運営されてきましたが平成18年に日本呼吸ケア・リハビリテーション学会と名称変更しました。近年の呼吸管理では技術力に即した全人的な視点を欠くことができません。本来、患者様は管理される立場ではなく医療者も患者様を管理する立場で行動しているわけではありません。ケア、リハビリテーションと表現された名称に学会に対する新しい期待、役割がこめられていると考えます。 学術活動として総会を開催し、学会誌「日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌」を発行、さらに関連学会の協力により「呼吸リハビリテーション:運動マニュアル」(2003)、「呼吸リハビリテーションマニュアル:患者教育の考え方と実践」(2007)を刊行してきました。学会員に対する幅広い情報提供を行い、さらに地域で呼吸リハビリテーションの研修会を開催し、呼吸ケアに関する最新の情報が広く社会に還元されるよう努力を重ねてきました 在宅酸素療法(HOT)が普及しはじめたころに本学会は設立されました。本学会では、よりよい呼吸ケアは、医師、看護師、保健師、理学療法士、呼吸療法士、臨床工学技士、臨床検査技師、栄養士、薬剤師など、さまざまな職種がお互いを理解し協力することによって行われることを強調してまいりました。現在、呼吸ケアをめぐるチーム医療は、施設内のチーム医療から、病院、診療所、訪問看護ステーションや通所施設までを含んだ連携医療です。言い換えれば広域チーム医療として構築が進んでいます。このような流れのなか、本学会の会員はさまざまな職種から構成されており、まさに広域チーム医療の発展を目指していると言えます。

本学会の特徴は、第1に呼吸ケアで働くさまざまな職種が専門職としての役割を明確にしながら、チーム医療の啓蒙と実践に力を入れていることです。欧米では医療現場で働くチームメンバーは、health care professionalとして互いの専門性が高く反映されるようになってきています。この点で本学会は医師を中心として構成されている専門学会とは明確に一線を画しています。しかし専門的で高度な救急救命や人工換気などにおける技術面での情報提供を継続的に実施しています。第2に呼吸ケアに関わる新しいテーマを課題として、その中にアカデミズムを追求してきたことです。これは、サイエンスにもとづく合理的で質の高い呼吸ケアをわが国の隅々にまで展開したいという願いがこめられています。この中では新しい医療倫理のあり方についても議論を重ねてきました。第3にこのような実践的な情報が広く専門職に伝わるよう、初学者の育成、継続教育にも努力を重ねてきました。

本学会は、呼吸ケアに関わる全ての医療者の不断の努力が病める人たちに還元され実を結ぶことを目的とし、また啓発など学会としての社会的な役割を果たすことにあると考えています。本学会の活動は呼吸ケアで活躍する多職種から成る多くの会員の相互交流の場を提供するものであり、これにより新たな感奮興起を得て医療の現場に貢献する力となると確信します。また学会員に対し呼吸ケア領域の専門職としての新しい資格制度などの確立を検討中です。

日本呼吸ケア・リハビリテーション学会総務委員長  木田 厚瑞